蔵を救えるか? 蔵(クラ)ウドファンディングに挑戦!?:いきさつ編

 

どうも、蔵loverのMaikyです。

実は、救いたい蔵が突然に現れました…。

クラウドファンディングを利用して救えないかとアレコレ検討しています。

 

背景のストーリー

それは、ある日の夕方でした。

知り合いの大工さんからの連絡。”あさってから取り壊しになる蔵があるけど、いい蔵だから見に来ない?”

「古民家、蔵」と聞けばすぐにでも飛んでいく私です。早速のその日の夜に蔵を見に行きました。

もうずいぶん暗くなっておりスマホの薄暗い明かりだけが頼りで、正直なところ、中も外もあまりよく見えなかったのですが、三枚扉がしっかりしていて太い柱の蔵でした。

あさってには取り壊すので、なにか欲しいものがあればオーナーさんに安く譲ってもらえるかも、ということでしたので、その夜は内部のものをいくつかチェックして帰りました。

 

翌日の朝、夫と二人だけで蔵をあらためて見に行きました。

すると、なんとも美しい蔵が雪の中に建っているではありませんか!?

 

翌日に解体が決まっていた蔵

 

別の角度から

 

 

明日には取り壊すって??? 

なんでー ??? 

why???

  

 

外観も内部もじっくり確認しましたが、壊れた箇所はありません。むしろ、最近、屋根を新しく張り替えて補強したような形跡さえ見えます。

  

いい状態です

 

1F

 

2F

  

一枚板の扉

  

七福神の大黒天(農業の神様)

   

 

 

 

「移築する! 決めた!  今すぐ解体を中止させる!」

 

 

なんと即決、これが私たちの結論でした。

 

そこからはジェットコースターのようで、

まずはすぐに大工さんに連絡して ….

”蔵を移築したいのでオーナーさんに交渉して今すぐ解体をストップできませんかっ???”

と同時に、いつもお世話になっている古民家・蔵の改修や移築が得意な建築会社の親方に電話し、

”自分の家に蔵を移築したいのですが、移築する価値のある蔵か、そもそも移築は可能かアドバイスをいただきたいのですぐに来てください!、実は明日から解体なんです!”とお伝えすると、すぐに来てくださいました。

親方には”いい蔵だね!あまりお金かけないようにみんなで頑張って移築しよう”とお墨付きをいただき、

同時に交渉をお願いしていた大工さんからも返事が….遠方に住むオーナーさんからなんとかOKをいただくことができました!

その日の夕方には、私と夫、そしてなぜか大工さんの3人で解体工事をする予定であった地元の土建屋さんに日本酒を2本持ってあやまりに行きました。

ありがたいことに、その土建屋さんはとても理解のある方で、突然のキャンセルにもかかわらず”いい蔵だから行き先が見つかってよかったね”と言ってくださいました。本当に感謝です。

また、一緒にあやまりに行ってくださった大工さんは、この蔵や解体とは何の関係もなかったのに、たまたま解体の情報を知って私に伝えたせいで大変なことになったと責任を感じられたようで、とんだ巻き込まれ事故に合わせてしまいました。また、オーナーさんとの間に直接入ってくださった工務店の社長さんにも大変なご迷惑をおかけしました。本当に、皆さんのおかげで蔵を解体から救うことができました。

いやー、よかったよかった。一件落着。

…あれ?  全然よくない。これから、解体して移築、というなによりも大変な作業が残っていました。

でも自宅の古民家の改修も半分しか終わってないんです。まだまだ住める状態じゃないんですよ。今年は一番の山場でもある土間の改修をスタートするので、実は、蔵を移築する時間もお金もありません。もう尋常ではない決断でした。

冷静になるとなんだか怖くなってきました…..。

でも、もうやるしかありません。今度こそは蔵を救うのだ。

 

救えなかった蔵

実は昨年、救えなかった蔵があったんです。

”取り壊す蔵があり不要なものを処分したいらしいので見に行こう”と友人に誘われたので見に行きました。

これまた立派な蔵でどこも傷んでおらず、なぜ取り壊すのかがわからない、同じような状況でした。

“これがイギリスなら犯罪だよ”….夫とイギリス人の友人が信じられないという顔をしていました。

でもここは日本。

美しくて残す価値のある(とわたしは信じている)古い建物は、このように無残に取り壊されているのが現状です。

さて、蔵のオーナーさんに聞いたところ、母屋の古民家を新築の家に立て替えたばかりで庭や駐車場スペースも欲しい、というのが解体の理由でした。

取り壊す前の母屋の写真も見せていただきましたが、とても立派な古民家でした…..(涙)。

”古民家は寒い、もっと現代的で快適な家に住みたい”

”改修は考えなかったのですか?”

“だってお金かかるでしょ?”

”でも新築で家を建てる予算で改修できるんじゃないですか”

”改修したってどうせ快適にはならないでしょう。もう60才だし、きれいな家に住みたいんだよ”

”でも蔵は壊れてないしまだ十分使えそうですが”

“もう古いし汚いし、ここに洋風の庭を造りたいんだよ”

……典型的な古民家・蔵つぶしのパターンです。

解体の業者も日取りも決まっていましたが、ありがたいことにオーナーさんのご厚意で”蔵を移築したい人がいるなら解体業者に連絡して、そちらで交渉と段取りをしてもらえば別に構わないよ”と言ってくださいました。

そこで、早速、いつもお世話になっている親方に連絡して現場を確認していただきました。

オーナーさんが蔵を解体するという意向は変わらなかったため、親方の建築会社が”蔵を移築もしくは部分的に再利用できるように解体するので下請けでやらせていただきたい”と業者に直接連絡しました。

しかしながら、”いろいろ面倒くさいから”と断られてしまい、結局、蔵は無残にも重機でバラバラに解体されゴミとなりました。

 

このようなことが毎日身近なところでおきています。

 

クラウドファンディングに挑戦?

移築を決めて蔵の解体をストップしたまではいいけれど、これからどうすればいいのか….。

わたしたち隣の家は、古民家や蔵を活かした街づくりを目指していますので、解体・移築問題は今後もどうしても避けてとおれません。

蔵の移築・活用のための費用を従来よりできるだけ抑える方法を探り、蔵を解体したい人と活用したい人とをつなぎたい。

想定外ではありましたが、自分が蔵の移築の実験台になることによって、今後の可能性を探っていきます。

 

…具体的にどのように移築するのか?費用はいったいいくらかかるのか?クラウドファンディングとはなにか?クラウドファンディングで出資したらどのような特典をうけられるのか?

 

つづきは「蔵を救えるか? 蔵(クラ)ウドファンディングに挑戦!? 検討編」にて!

 

 

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